(これは博士課程でもまあそうかもしれないけど、博士課程はそれなりの覚悟できているはずなので、今回はなし。
また、卒論はさらにきついけど、クオリティは求められていないことが多いのでこれも今回はなし。
だから、修士課程の話ね。


だって、既存の製品や先行研究より良いものを作ったり調べたりするんだよね?そのためにいろいろ準備して手配したりするんだよね?
それってもう社長と一緒だよ、やること。

そんで、会社立ち上げたばかりの社長って休みないんじゃないの?超絶ブラックじゃないの?休みがあるふつうの生活で会社がうまくいくと思ってるの?
そんな社長じゃ、会社は上手くいきません。


いや別に実際本当に既存の製品や先行研究より良いものを2年とかで作るのは無理だとしても(研究なので上手くいかなくても良い)、それが「お!それならできそう!」だと思わせる手法で修論審査で認めてもらうってのはめちゃくちゃ難しいだろ笑。
 
審査する人って、当たり前だけどプロだよ笑。
「こういう風に考えたけど、上手くいきませんでした」って結論だとして、審査の人に「いや、そんなの最初からわかるだろ笑」とか、「その手法って20年くらい前に却下されたじゃん笑」って言われたら、大変ですよ。さすがにこういうこと言われるレベルの研究だと落ちますよ笑。

いやしかし、審査はこんなもんなのはそうなのですが、厳しいですね。
だって、研究始めたばかりの大学院生が審査で上のように詰められないように研究するって、相当頑張らないといけないですよ。

だから、修士課程って本来は「全然遊べないブラックな生活」だと思うんですよ。

そんな背景から、ラボ畜だとか、学生の権限を守ってないとかは言わないでほしいですね。しっかり卒業したいなら。
まあ、「修了に値しないレベル」でも卒業できてしまうのですが。。
悲しいところです。 

東大夢教授
遠藤 秀紀
リトル・モア
2011-07-27