認知科学の本はいくつか読みましたが、やっと読みたい本に出合えました。
なんといっても、心理的事象を数式を使っているところがわかりやすくて面白いです。不等号でしめしている様々な部分には感心します。僕が普段から「あ、こういう法則あるんじゃね?」って思っていたことをずばずば言っています。
自己流のやり方をつくることで自己効力感が得られる。
最近は、自己効力感がやる気に関係しているのでは?と思っていたので、感心がありました。
自己流をもつ→自己効力感→自信 みたいです。
ある研究室のような自己主張が強い先生がいるところだと、「うまくいった」場合でも、上手くいったのは先生がああいったからだと思ってしまい、自信につながらないです。
幸福度=Want/Must
やらなければならないものは少ないほどやりたいことが多いほど、幸福感は増すみたいです。
研究の場合、この2つは両方あってごっちゃになっちゃいます。
僕の場合は、いつの間にかやらなければならない義務感に襲われていました。
研究の場合、この2つは両方あってごっちゃになっちゃいます。
僕の場合は、いつの間にかやらなければならない義務感に襲われていました。
小さな幸福が多いほど幸福感が強い
一度のボーナスよりも継続的な給与アップが良い?
逆に1度のボーナスは3か月もすれば忘れてしまう。
確かに、人間は良い状態にはすぐ慣れてしまうって言ってましたしね。。
「目標」と「目的」は違うもので、「目標」よりも「目的」の方が範囲が広い
ー例えば、目標:コールセンターの時間短縮 目的:顧客満足度を上げる
「目標」の方は数字が入るものだと思っていたけど、この説明はわかりやすい!
「目標」のために「目的」を忘れてはならない。
ってことは、目的の方が抽象的になるんだな。。
範囲が広いってことは抽象的になるということ。
複数のやり方を比較し、共通するものを理解するのが仕事のコツ
ーこれが認知モデルのコア
←僕も似たことを考えていました
僕は、複数の応用をやることで共通する基本を見つけるって言葉を使っていました。
だから、基本のために応用をやるのが良いと思っていました。
承認の多元化が有効
例:ベスト失敗賞
←おお、新しい名誉のもらい方だな。
たしかに、周りがねたむわけでもない。
会社の昼休みの節電→コミュニケーション低下→社員が辞めていく 例があった
←会社経営だと社員同士のコミュニケーションにも気を使わなくてはいけないのか。。
できる人ほど仕事での自由度が高い
本当ですわ。
研究室でもそうですわ。
たぶん、ルールを決める人は他人の足を引っ張ってるんですわ。
全体を通して
僕はレビューに書いてる本は限られますが、この本はその中でも特に面白いです。まさに使える心理学です。しかし、なぜあまり有名になっていないのでしょうか?不思議です。。あれ?
この本に書いてあることが本当なら、価値があるなら、多くの人がこれをすでに真似ているか、これから真似るはずなんですよね。僕は著者の匠先生は知らなかったので(というか、心理学分野の先生はそもそもあまり知らないので)、これから調べていきたいと思いますが、この本に高い価値があるなら、みんな匠先生を知るようになると思います。そういった部分で、匠先生の真価が問われますね。まずは僕が匠英一先生の本をたくさん読んでいきます。