簡単に言うと…
学生をしっかり教育する→あれ、大学院の研究って自分の利益にならなくね?→やる意味ないやんけ
一見研究力が付くようなフレーズに見えますけど、これは言われすぎると学生が研究する意欲を無くしていきます。どんどん学生の進捗が悪くなっていきます。
まあ簡単に言うと、研究に使って欲しい考える力を自分の利益増加に使ってしまうのです。
あまり考えない学生なら、目の前のことに一生懸命になります。自分の利益など考えずに。
でも、しっかり自分で考えるようになると、学生は、「なぜ研究をやるのか?」をよく考えるようになります。
そして、博士課程に進む学生以外は気づくのです。
「あれ、これ俺のためにならんくね?」
と。
もちろん、これに気付いた後には研究なんてやりません。さっさと就職後に有利になることにシフトします。
資格とったり、英語を使う仕事なら英語の勉強だったり。
就職後に今やってる研究が直接使えるなんてことないですからね。ほとんど。修士卒では。
だから、業績を稼ぎたい教員は学生を教育しすぎない方が良いですよ。学生には、丁度良い指導の程度があります。
一番進捗を出すためには先生が全部やることを決めて、それを学生が実行する形式です。極端な話、会社のシステムにすると仕事量が増えます。
僕は良く教授に「常に何のためにやっているのか考えろ!」とか、「言われたことをただやるんじゃない!」「しっかり考えろ!」って言われてます。まあ、僕だけじゃないです。うちの研究室の学生は良く言われてます。
しかし、これが後々問題になるのです。これらの指導は悪いことも引き起こします。
だから、できるだけ教えないでロボットみたいな学生にすると、ただ言われた仕事をやるだけの人間に育ちます。これなら、学生のためにはならないですけど、研究室のために業績を稼いでくれます。
世の業績を稼いでいる先生方はこれを駆使して頑張っています。
自覚があるなしは別として。