この記事は先生にも読んでほしいですね。
対象読者:研究室に入ってきたばかりの学生、大学教員全般



少しもパクってはいけない。
大学の授業の課題ってだれかのパクっちゃいけないこと多くなかったですか?丸ごとパクることじゃなくても、ライブラリ使用禁止みたいなことありましたよね。こういうことは研究室でも禁止されていると思っている学生が多くいます笑。僕もそう思っていました。例えば、2足歩行する監視ロボット作ることが目的の研究の場合、ROSっていうロボット制御のためのライブラリを使っちゃいけないと思うことです。
ロボット制御ソフトウェアの研究であれば、それをそのまま使っちゃうと新規性がないですが、そのロボット全体で新しいものを作れば良い場合、既存のツールはどんどん使って良いのです。だって、そもそもロボットにつけるマイコンとか既存のもの使ってますよね?パクって良いツールとパクってはいけない新規性を混同してはいけません。

先行研究を調べるのは論文でないといけない勘違い

なぜか普通のニュースとかは先行研究調べるためにはつかってはいけないと思っています笑。まあ欲しい情報の深さによっては論文(できれば英語)までいかないといけないんですよね。でも、浅い情報が欲しいなら、ニュースの記事だけで良いのです。しかも日本語であればそれが良いですよね。

論文も全部読まなくてはいけない
勘違い
論文も隅々までよまなくてはいけないと思っています。本来、論文読むのは何か目的があるはずで「~を知りたい」と考えて論文を読むはずです。でもそんな目的なく読んでいる人がたくさんいます。

なんでもかんでも答えられるようにしないといけない
勘違い
最初のゼミとかで先生に質問されて答えられなかった場合、「勉強不足だ。発表するものはすべてこたえられるようにしろ」と怒られますよね。先生は「最初に痛めつけておけばあと1年はかなり頑張ってくれるだろう」と考えているのか、初期に怒ることが多いです。でも、この本に書いてある通り、すべて勉強していると時間なくなりますよ笑。たとえば、先のロボットを作る研究の場合、ほかのロボットがどういう動きしているか(ペッパー君がどういう動きしているか)は勉強しておかないといけないですが、ロボットの足につける圧力センサの回路までは知らなくて良いのです。それしらなくてはいけないなら、マイコン内部の回路も知らなきゃいけないですよ笑。


責任のありかの
勘違い
研究をやる上で責任をもたないといけないです。しかし、多くの場合、先生が「・・・だから~をやれ」という論調(雰囲気)で話すため、「あ、これやれば良いのか…」と学生は考えます。それでいざ、そのやったことが上手くいかないと、先生が「なんでこれやったんだ?」って聞いてきます。すると学生は「(え、お前が言ったからじゃんwwだけど聞いてくるってことは・・・を答えさそうとしてるんだな)・・・だからです」と言います。すると今度は先生が
「それだと・・・だから今度は~をやれ」という論調(雰囲気)で言ってきます。以下これの無限ループです笑。このループに入った研究はもはや学生の研究ではないです。しかも先生の研究でもないです笑。
ちなみに先ほどのところで、「先生に言われたので…」って答えると「やったことに責任もてよ!」と怒ります笑。なんということでしょう笑。しかし、
ここで内心では「教授は自分の言ったことに責任ももてない馬鹿なのでしかたない」と考えましょう。決して歯向かってはいけないです。忘れたふりしましょう。
この責任のありかの問題は致命的です。これを解決していないということは、研究機関と教育機関の両立はできないということです。僕はできないと思いますよ笑。反論ある人は言ってください。

どれも僕がいた研究室だからこうなったというわけではないです。これだけの勘違いをしている奴が新規性のある研究を1、2年でできるわけがないです。まして、世界を相手に戦えるわけがないです。
これからも大学の研究はどんどん弱くなっていきますよ。