東工大の大上先生の本です。
この先生は学振で有名な人です笑。
僕も3年くらい前から知っています。 
この本を読んでみるとさらに勉強したんだなってのがわかります笑。
東大で買おうとしたら売り切れでした。すごいですね。でもアマゾンで注文したら速攻で来ました。

以下良かったところ悪かったところ

そもそもの学振の仕組みがすごくわかりやすい。
面接のやり方など具体的でイメージしやすい。

学振関係のURLリストが充実している。
これはすごく良かったです。一番価値ある部分じゃないでしょうか?自分で調べても中々出てこないのもあります。

有名なラボ、有名な教授につかないと採用されない?といったうわさに答えてくれている
僕はこういう噂は信じていなかったですが、そのからくりを教えてくれました。

書類提出後にやることといったすごいテクニックがある
これは驚きました。確かにインターネットを使えば色々できますね。

学振以外の助成金の情報など博士課程の学生に役立つ情報がまとまっている
知らない助成金も多かったです。。これ知ってることで博士課程あきらめなかったひともいそうです。

実際に通った申請書が載っている
理論ばかりだと伝わらないこともありますが、実際に通ったものは参考になります。また、本で言及していた通り、不採用な書類は先輩は中々見せてくれないのでこの本に載っている悪い例はとても参考になります。そして、学振だとDCのイメージが強いですがPDのが載っているのも心強いです。

申請書に色つきの絵を使っている
去年から色は反映されないので白黒で作るべきだと思います。

書類の空白スペースが目立つ
確かに見やすいのですが、まだ情報をいれたくなります。ぎりぎりまで詰めた方が良いと教授に言われ続けたのでこう考えるのかもしれないです。。

この本に載っていることと教授に言われたことが相反するときにどうすれば良いのか困る
僕は結構、教授に言われたことと違っている部分がありました笑。これは僕のブログでも大きなテーマにしていることです(教授に従う正直者が損をすることが多いことです)。僕は前受からなかったので、今回は大上先生を参考にしたいと思います。でも一般的には誰かに質問して指摘されたことは基本的に言われた通りにすべきですよ。
 

全体の感想
実は、最初この人は学振を利用して金儲けするのか。。と思っていたのですが、良い意味で裏切られた高いクオリティでした。買う価値があります。ちなみに東大のブックセンターに問い合わせたら売り切れでした。注文して待っている人も20人くらいいるそうです。すごいですね。
特におススメしたいのは、学振に採用された先輩がいないラボの人だったり、僕みたいに先生や先輩が嫌いな人だったりがこの本を参考にしてクオリティを高められる点です。一方で、すでに色々先輩に伝授される環境のある人は、こういう本に頼らない変なプライドがあるように見えます。僕のラボでも買おうとする人はいませんでした。