僕:あ、先輩、お疲れ様です。先輩って辞めちゃうんですか?

先輩:まあね。博士の単位取得退学ってやつだ。

僕:いや、先輩の研究って結構価値あることやっていたと思うんですけどね。先輩のがあったからこそ、ほかのメンバーも今の研究やってるってこともあるんですし。


多動力 (NewsPicks Book)
堀江貴文
幻冬舎
2017-05-26



先輩:うん、でも、先生が認めないんじゃ仕方ねえよ。

僕:そうですね・・・。残り3年間で博士号は目指さないんですか?

先輩:うーん。今は五分五分かな。おれって、一般企業に就職するわけじゃん?それで結局、博士号が必要ってわけじゃなかったし、いらないかなとも思ってる。

僕:あ、そーなんですか。。就職に博士号いらなかったんですか・・・?

先輩:そうだね。この前、電話した時、「ああ、わかった」って感じで特に待遇とか変わらないみたいでさ。

僕:でも、そうなると、博士課程にそもそも来たのが間違いだったんじゃないですか?

先輩:なんでそうなるの?

僕:だって、今回、博士号をとれてもとれなくても結果は変わらないですよね?

先輩:ああ、なるほど。

ーーー
うーん。博士課程に来るのはリスクをとってほしいんですよね。。

リスクなしの挑戦なんてない。ので。もしあるとしたら、それは挑戦とは呼ばない。ので

こういう心持ちのまま来られるとたいしたリスクもとらない研究をやってるのかやってないのかわからないまま時間が過ぎるだけな気がするので。

あと、考慮しておいてほしいのは、上記の状況って「もし博士号がとれていても」問題ですよね?
だって、博士号がなくても就職できる場所に博士号をもって就職するんで。